日本コーンスターチ株式会社 とうもろこし 澱粉

日本コーンスターチ株式会社

ニュースリリース

2018/08/27

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以下、和訳でございます。

日本コーンスターチ株式会社クォーチ・ヴィン氏(左)と宮本剛氏は、ビリー・ダナー氏(右)による日本輸出用の非GMOトウモロコシの栽培法を視察するため、アイオワ州ウェスト・リバティを訪れた。

トウモロコシ畑からコーンスターチに至るまで
2018年8月22日

分別管理穀物(IPハンドリング(分別生産流通管理)された穀物;identity-preserved grain)を栽培する農家のほとんどは、自ら育てた作物の流通先を知っている。しかしながら、栽培したトウモロコシが加工される工場を視察するために海を渡ったり、世界各国の顧客を自分の農場に招いたりする農家はごく僅かだ。

三十年にわたる分別管理作物の栽培経験を持つアイオワ州ウェスト・リバティ在住のビリー・ダナー氏は最近、自らが栽培する非GMO(遺伝子組換えでない)トウモロコシのサプライチェーンの両端を繋いだ。CHSを通して販売を行う米国農家から非GMOトウモロコシを購入している日本コーンスターチ株式会社(以下、JCS)の招待客として、2017年12月に東京を訪れたのだ。この訪問は、同社の150周年記念と、東京郊外にある最先端の湿式製粉工場の開設を祝う一環として行われた。

「内側も外側も、今まで見た中で一番清潔な加工工場でした。...... CHSを通して購入している非GMOトウモロコシをはじめ、あらゆるものに極めて高い基準を定めている会社で、栽培法や生産者を正確に知ろうとしています。」とダナー氏は述べている。

CHSは、ダナー氏をはじめとする同社の所有者農家と世界の主な穀物購入者の橋渡しに重要な役割を果たしている。また、同社が有する厳格なサプライチェーンは、JCSなどの企業が原料に関する自らの細かい要求事項を満たすのに役立っている。

(左から)ビリー・ダナー氏、CHSのカート・クレイマー氏、ニール・ジョンク氏、日本コーンスターチ株式会社のクォーチ・ヴィン氏、宮本剛氏。6月ダナー農場にて。

CHSの国際穀物マーケティング部シニア・マーチャンダイザーであるニール・ジョンク氏は、次のように説明する。「JCSは顧客に対して、できるだけ生産元に近いところからトウモロコシを購入していることを示したいと考えていました。だからこそ、CHSは最適なパートナーなのです。JCSを所有者農家と直接繋げることができるのですから。」

協力関係の強化

分別管理穀物に対する最大の需要は、食品加工業からのものである。CHSは、こうした作物の生産・販売・出荷に関する調整を行っている。これには、日本向けの特殊な豆腐用大豆やコーンスターチ用の非GMOトウモロコシ、そして中南米向けのトルティーヤ用の白トウモロコシなども含まれる。

CHSダベンポート・ターミナル(アイオワ州)は、世界中の市場へ向けた分別管理穀物の輸出の要所だ。

「CHSは、ミシシッピ川沿いに河川ターミナルを所有し、非GMO穀物の取り扱いで全米最大級の事業を行っています。...... 輸出契約がなされた穀物のすべては、川を下るバージ上では別々に積載され、CHSマートル・グローブ・ターミナル(ルイジアナ州)を通して出荷されます。」(ジョンク氏)

日本は、メキシコに次いで二番目の米国産トウモロコシの消費国であり、2016年には1,030万トンを購入した。この内、約25%はコーンスターチの生産に使用され、生産されたコーンスターチは、飴やゼリーといった食品、さらにはスポーツドリンク、炭酸飲料、ビールなどに甘味やとろみを加えるために用いられる各種シロップの製造に使用されている。

「JCSの新工場は、東京での2020年夏季オリンピックによる飲料需要に対応するために、開設時期を合わせたとも言えます。...... JCSは、工場の設計に貢献したイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の製粉の研究者や専門家との長期的な関係を構築してきました。」(ジョンク氏)

関係を強化し、米国の農業をさらに理解するために、この何年かは毎年春と夏にJCSからの代表が米国に数週間滞在している。滞在期間の大部分は、イリノイ大学とミネソタ州インバー・グローブ・ハイツにあるCHS本部での任務遂行に費やされる。

「彼らはCHSや協力体制に関する理解を深め、穀物のトレーダーと親しくなり、トレーダーがどのように働いているのかを見学したりしています。...... 我々は、JCSが購入するトウモロコシを育てている農家へJCSの代表を連れて行き、彼らが実際にトウモロコシの栽培法や栽培現場を視察できるように支援しています。」(ジョンク氏)
その一環として、ダナー農場への訪問が6月の初めに行われた。

特殊作物に関するノウハウ

1980年代半ば以降、ダナー農場では特殊作物が主力となっている。1980年代半ばというのは、ダナー氏が大学から戻り、両親のルイスとサンディと共に働き始めた頃だ。

「当時は、非常に乾燥した年が何年かあって、我々は新しい作物を試してみたかったのです。...... 80年代の終わりと90年代にはアルファルファを多く栽培しました。白トウモロコシ、モチトウモロコシ、豆腐用大豆、そして播種用の豆類やトウモロコシなどを育てました。そして、非GMOトウモロコシの市場がアジアで拡大した時に、その栽培を始めました。」(ダナー氏)

ここ五年間、ダナー氏は種トウモロコシ、非GMO大豆、非GMOトウモロコシに重点を置き、農場のトウモロコシ作付面積の80%を非GMOの交配種に充ててきた。今年は、それが100%になるそうだ。「我々は、穀物の75%から80%に一定のプレミアを付けて契約することになるでしょう。」(ダナー氏)

ダナー氏によると、非GMOトウモロコシの契約で、1ブッシェル当たり75セントものプレミアが得られてきたものの、現在では、川での取引において15から20セント、加工業者との取引において20から50セントとなっている。

ダナー氏は、アルコール生産に食用レベルのトウモロコシを要する地元加工業者にも非GMOトウモロコシを販売している。「99%非GMOとされるトウモロコシのプレミアは、1ブッシェル当たり10から25セントとなっています。」(ダナー氏)

プレミアは落ち着いてきたものの、プレミアによって昨年は15万ドルの追加的な事業収入があったとダナー氏は言う。「だからこそ、機器や容器を清掃し、穀物を別々にすることに時間を割こうとするのです。」(ダナー氏)

生産コストの低下も、非GMOトウモロコシの栽培における経済的利点である。「1エーカー当たりの種代が30から40ドル抑えられ、これによって、追加的に必要となる1エーカー当たり15から20ドルの殺虫剤代が賄えます。ここ何季かは、我々の非GMO交配種はGMO交配種と同等の成果を上げています。」(ダナー氏)

すべての積荷を追跡

生産者がCHSと交わす特殊作物に関する契約のほとんどは、価格が後日設定されるものであるとCHSダベンポート・ターミナル(アイオワ州)の穀物マーチャンダイザーであるカート・クレイマー氏は説明する。「こうした契約においては、ブッシェル数および1ブッシェル当たりのプレミアのみが設定されます。荷渡しは通常、買い手の必要に応じて行われ、ターミナルに穀物を届けなければならない日の1、2週間前に我々から農家に通知を行います。穀物の保管期間は最大で10か月ですが、契約済みの穀物の大部分は4月と5月に出荷されます。」(クレイマー氏)

ターミナルに送られてくる契約済みの分別管理穀物の積荷はすべて検査を受ける。検査結果は記録され、生産者は、各積荷を承認し、作物栽培に関する必要条件がすべて満たされ、禁止されている化学物質が畑で使用されていないことを立証する。

「こうした文書およびすべての重量測定書類が、出荷、輸出、そして顧客への荷渡しに至るすべての過程において各積荷に付けられます。」(クレイマー氏)

「我々は、夏の半ばまでには、2019年の栽培期から必要とされる穀物のすべてについて契約を結んでいるでしょう。こうした契約が完了した後でも、非GMOトウモロコシの契約に関心を示す農家がまださらにいることがよくあります。」(クレイマー氏)

分別管理穀物の需要は、この四年間で国内外において着実に増えてきたとジョンク氏は言う。「食品が何処から来ているのかを知りたいとする消費者の欲求が一因となっています。我々は、分別管理穀物の需要がこれからも増加し続けると予想しています。」(ジョンク氏)

米国産トウモロコシを探し求める日本

アイオワ州のトウモロコシ生産者と日本の製粉業者の両者にとって、リスクの特定・軽減は大きな課題である。JCS代表取締役社長倉地聡一郎氏にとって、このことは非GMOトウモロコシの安定供給を求めることを意味していた。JCSは、日本最大のトウモロコシの湿式製粉業者である。1867年以来六代にわたり家業を受け継ぎ、コーンスターチから独自の製品を開発してきた。特許を受けた清涼飲料用の果糖ブドウ糖液糖はその一例である。

三年前にJCSの担当チームがCHSの穀物マーケター達と会った際、両組織の協力関係が優れたものになると全員が感じ取った。

「CHSの穀物マーケティングの最大の特徴の一つは、農家との関係です。顧客がJCS製品の原料の供給者を知りたがるので、農家の方々に会うことは我々にとって重要なのです。CHSとの協力関係によって、農家の声を我々の顧客に届けることが可能となっています。」(倉地氏)

「我々は澱粉を単なる商品と見なしてはいません。JCSの製品は日本における生活の必需品なのです。」(倉地氏)
 

                                                  以上